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速度標識の無い道路でも、時速30キロ!(普通自動車)

2024.11.13

えっ! タイトルを見て何を言ってるの。原動機付自転車と間違ってるんじゃない。と、思われた方もいらっしゃると思います。

 

実は、政府は、2026年9月から、「生活道路」での法定速度を時速30キロまで引き下げることを2024年7月23日の閣議で決定しました。これは、生活道路での事故を減らす目的で、警察庁と政府が進める交通安全対策の一環です。歩行者や自転車が多い生活道路での事故が多発している現状を踏まえ、速度制限を厳しくすることで、交通安全の確保を目指しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「生活道路」とは、主に住宅街や商業地域など、歩行者や自転車が頻繁に利用する道路のことを指します。具体的には、幹線道路に接続しない地域内の道路や、車以外の通行者が多く、安全性が特に重視される道路です。

特徴と定義のポイント

•歩行者・自転車が多い:生活道路は住宅や学校、商業施設の周囲にあり、車の通行量は少なくても、歩行者や自転車の通行が多い場所が多いです。

•住宅街や学校周辺:生活道路には住宅街や学校、保育園、公園などが多く、子どもや高齢者が多く利用します。

•交通安全対策の強化が必要:生活道路は歩行者を守るための速度制限(「ゾーン30」など)や信号、歩道、横断歩道などの安全対策が必要とされる場所です。

生活道路に対する明確な法的定義は地域によって多少異なる場合もありますが、こうした条件のもとに「生活道路」として認識されるケースが多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾーン30」とは、生活道路など特に歩行者や自転車の安全確保が必要な地域で、最高速度を30km/hに制限する交通安全対策の区域のことです。この制度は、交通事故防止や歩行者保護を目的として、日本やヨーロッパをはじめとする多くの国で導入されています。

ゾーン30の特徴

1.最高速度30km/h:この区域内では、車両は30km/hを超えて運転することが禁止されています。制限速度を低くすることで、万が一の事故の際にも被害を軽減できるとされています。

2.交通安全設備の充実:

•歩道の設置:歩行者の通行スペースを確保するために歩道を設置。

•ハンプ(減速帯):車の速度を抑制するための段差(ハンプ)を設けることが多いです。

•標識や路面表示:ゾーン30であることを示す標識や、速度制限の路面表示を行い、ドライバーに注意を促します。

3.住宅街や学校周辺での指定:主に住宅街や通学路、商業施設の近くなど、歩行者や自転車が多い場所に設定されます。

効果と背景

ゾーン30の導入により、生活道路での重大な交通事故を減らし、子どもや高齢者が安全に通行できる環境が整備されています。日本でも警察庁がこの区域の整備を進めており、2026年には生活道路での30km/h制限を全国的に推進する予定です  

 

 

 

参照「ゾーン30プラス」実務者向けシリーズセミナー令和6年9月26日(木)

警察庁交通局交通規制課 課長補佐 田中耕司様

https://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/sesaku/pdf/zone30_se2024_01.pdf

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